Anthony Lee - Jan 01 2020
これひとつで、どこへでも
ー理想のミニマル革小物ができるまで

M編集者の佐渡島庸平さんは、福岡と東京の二拠点を往来し、荷物は常に最小限。さらに、ほとんどの会議に歩きながらリモートで参加するという、ユニークなワークスタイルを持っています。実はマザーハウスとは、佐渡島さんが担当された作品『オチビサン』(安野モヨコ)とのコラボレーションや、イベント登壇などで10年来の深いご縁があります。
佐渡島さんの「身軽さ」を大切にするワークスタイルは、革小物に理想の選択肢を提案する “Opt シリーズ” に、たくさんのヒントを与えてくれました。佐渡島さんの声をお聞きしながら改良を重ねた「Opt Fragment Key Case」。開発背景や、佐渡島さんに実際に使用いただいた感想を、マザーハウス 革小物開発担当の工藤が聞きました。
ユニークな視点から生まれた開発秘話と、その裏側にある想い。ぜひ、ご一読ください。

佐渡島庸平(株式会社コルク 代表取締役社長CEO 編集者)
2002年講談社入社。週刊モーニング編集部にて、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年講談社退社後、クリエイターのエージェント会社、コルクを創業。著名作家陣とエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形の先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築を目指している。
最小限の荷物をポケットに入れて、歩きながらリモート会議。
編集者の佐渡島庸平さんのユニークなワークスタイル。それは、常に最小限の荷物で、歩きながらリモート会議をこなすというものです。
佐渡島さんご自身が「ずっと歩きながらリモート会議をしています」と語るように、できる限り徒歩で移動しながら会議に参加されています。
(工藤)なぜ、そこまで身軽に?
(佐渡島さん)体が凝ったり、どこかを痛めたりしないように、持ち物は最小限にしたいという考えからです。具体的に持ち歩くのは、スマートフォン、イヤホン、鍵、カード類。まさに、必要最低限のものだけです。
こうした、わずかな必需品をスマートに持ち歩くというスタイルが、Optシリーズの革小物開発のヒントとなりました。

大きな自宅の鍵も、それ以外の必需品がひとまとめになる
理想の革小物を探して。
佐渡島さんが長年抱えていた悩み。それは、「鍵の扱い」にありました。
(佐渡島さん)特に自宅マンションの大きな鍵は、ポケットにそのまま入れると他の物とぶつかったり、歩いていると太ももに当たって痛んだり…。逆に鍵も収まるようなポーチに入れると、ポケットが膨らんで、どうにも不格好になってしまって。
佐渡島さんが理想としていたのは、「必需品である鍵とカード類をスマートにまとめられる薄いケースで、ポケットに入れても不格好にならず、快適に歩き回れるもの。」そんな理想の革小物を、佐渡島さんは様々なお店を探し回っていましたが、この条件を満たすものは見つからなかったそうです。
この具体的な「困った」を、マザーハウス・デザイナーの山口絵理子がたまたま耳にします。そして、「この悩みの先には多くのお客さまのニーズがあるのではないか」と感じたことから、新商品の開発が始まりました。

オーダーメイドで作成してもらおうかな、と考えられていた折にマザーハウス代表の山口と話す機会があり、「こういう商品作ってもらえませんか?」とお話いただいたきました。
伺った希望をヒントに、革小物の製品開発担当が開発をはじめたのが始まりでした。
ミリ単位の調整と、理想の追求
佐渡島さんのリクエストは、とても明確でした。
(佐渡島さん)収納したいアイテムは、鍵、カード、名刺、そして緊急用の現金と領収書を分けられること。さらに、ポケットに入れても邪魔にならないサイズと薄さであってほしい。
それが、佐渡島さんの求めた理想でした。このリクエストに応えるため、制作したプロトタイプを実際に佐渡島さんにお使いいただき、何度も修正を重ねていきました。
まさに、ミリ単位での調整を繰り返しながら、理想を追求した開発プロセスです。

右:実際に使用しているサンプル。佐渡島さんはカラビナを付けて、イヤホンを一緒に持ち歩いている。
完成!「これとスマホだけあればいい」
こうして、佐渡島さんの理想の革小物が完成しました。かさばる鍵、複数枚のカード、名刺、少量の現金や領収書といった外出時の必需品を、ポケットを膨らませることなく、スマートにひとまとめにできる、その名も「Opt Fragment Key Case」。
その秘密は内部の構造にあります。
ファスナーを開けると、三層構造になっており、カードや紙幣を分けて収納可能。余裕をもって領収書を収納できるよう、少し深めの構造にしている点も、開発担当者のこだわりです。
佐渡島さんが「これとスマートフォンだけあればいいので、とにかく楽ですね」と語ってくださったように、 身軽にどこへでも行けるという理想のスタイルが実現できました。

身軽にスマートに、動き続ける人を支える、そして、その一歩を応援するアイテムであれたら。
佐渡島さんのように移動が多く、身軽に動きたい方にとって、持ち物をいかにスマートに集約するかが大切なポイントになります。佐渡島さんにヒントをいただきながら生まれたこの革小物は、そんな「身軽に動きたい」という想いを叶えるためのもの。これを持つことで、新しいライフスタイルを選ばれる方の一歩を応援できたら。そんな願いも込めて開発しました。
動き続ける方にとって、日々の移動や仕事に快適さをもたらす相棒となりますように。

自分にとっての新定番を提案する、オプトシリーズ
「選ぶ、決める」という意味の “opt”。キャッシュレス化が進みコインやカードの入れ方は選択肢がいろいろ。日々の自分をアップデートしていくあなたへ、「自分にとっての新定番」をご提案する革小物シリーズ

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