デザイナーの山口絵理子です。 作っている時のインスピレーションの原点やこだわりを ご紹介いたします。
MATOUシリーズのこちらのトップスは、首元にも脇にも付いているドローストリング(=紐)が特徴です。着る人やその時の気分によってこの紐を調整することで、纏った時の印象がかなり変化します。
首元は、紐の長さによって生地の溜まりを作ることができ、さまざまに表情を変えることができます。脇の紐は、キュッと紐についているストッパーを上げると、サイドの丈が短くなって、正面から見た時に服のラインがUの字になり、更に生地に表情も出てきます。
このアイテムの生地は、56dt twillという柔らかい生地とoxfordという素材感のある白黒生地の2種類を使っています。56dt twill は非常に柔らかく、oxfordの生地を使ったものは、それよりも少しハリがある表情になっています。
こだわりとしてはこのトップスの全体シルエットはドルマン型になっていて、身頃と腕の部分が一体化されていることです。しかし一方で、袖の裾になった時に、幅の広いカフスがきて、切り替えがあります。それによって、ナチュラル感がありつつも、カフスでシルエット全体に締まりが生まれるようにしたことが最大のこだわりなのです。
ドルマンで全てがリラックス感溢れる服というより、カフスや首元など締まる部分は締まってほしい。そのバランスがこのトップスの汎用性につながっていると個人的には思っています。
スリムなパンツに合わせるとスタイリッシュだし、イージーワイドなパンツやギャザーが効いたロングスカートに合わせると、一気にリラックスな衣服になる。そんな二面性があるトップスです。
Matou Drawstring Tops 56dt tw Khadi
マトウ ドローストリング トップス 56dt ツイル カディ
¥29,700(税込)
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