デザイナーの山口絵理子です。 作っている時のインスピレーションの原点やこだわりを ご紹介いたします。
56dt twillという生地を使ったこの羽織り。名前はMatouです。
ユニセックスで、フリーサイズ、着用できる季節も非常に幅広い、一押しのモデルなんです。
56dt twillという生地は、手紡ぎ手織りの温もり溢れる生地なのですが、その良さを100%生かしたようなモデルと言えます。
着用してくれたスタッフが、「え、軽い!!!?」と思わず声に出してしまう。もちろん生地の軽さもありますが、肩も腕も身幅も非常にゆとりがあるんです。
「フワッ」という音が聞こえてきそうな着用感なのですが、細身の方が着ても生地の柔らかさによって、オーバーサイズに見えず、収まるべきシルエットに収まってくれちゃうのが、不思議なところ。
私たちのオフィスで働く多種多様な体型のスタッフが試着して、誰もがフィットしたこの謎のモデルを、ぜひ纏っていただきたいです。
深く、澄んだ、絶妙な「青」
シルエットの説明の前に、このアイテムについては、この「青」のカラーについて話したいです。ErikoYamaguchiではモノトーンな色味がメインですが、今季のハイライトカラーとして青を採用しました。
私は、どちらかというと、深くて日本的な色味が大好きです。よく日本画の岩絵の具にありそうな色が好きです。そういう意味でこの青は、奥深く、派手ではないのに印象に強く残る絶品ならぬ絶色です。
開ける?閉める?で楽しめるシルエット
羽織りとしてこのモデルは作りましたが、スナップをボタンを全部閉めるスタイルと開けるときとの印象の違いにご注目いただきたいです。
こちらが閉めた時。
これが開けた時。
閉めると首元がハイネックになっているんです。
そして極めつけのアクセントは袖。カフスみたいに折り返して縫製されているんです。
リラックス感があるのにカフスっぽいのがついていることで、アクティブな感じが加わっているのです。
クシャ?ストン?で楽しめる裾。
もう一つこだわった部分が裾に隠れています。
Matouの裾には紐が通っていて、開いたり、つぼまったりと調整を楽しむことができます。
紐を伸縮させず全部開くと、ストンとしたシルエットになります。歩きやすい程度でつぼめた状態だと、シルエットにやや丸みがでて、生地が遊んでいるように感じます。
かさばらないからこその大活躍。
躍動感と包容感。そして優しさとアクティブさの両方をMatouは合わせて持っています。個人的にはこれくらいの生地の厚さは季節の変わり目にとっても大活躍します。開発しているときは丁度、気温の高低差があったのですが、これを鞄にぐちゃっと(大雑把な私です・・・)丸めておいて、夕方寒くなった時に取り出して使っていました。
そして、飛行機の中に持参して冷房が強い時に着用するなんてこともありました。柔らかくてパジャマのようで寝ることさえも快適なんです・・・。皆さんのお供にぜひ!
Matou Light Outer 56dt twill Khadi
マトウ ライト アウター 56dt ツイル カディ
¥42,900(税込)
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